自動車

価格40%押し上げ、豊富なオプション…ロールスの未来握る「カスタマイズ」 (1/3ページ)

 ロールス・ロイスは販売された車のうち、90%以上が大幅にカスタマイズされている。これらは実質的に世界に1台しかない車だ。ステーションワゴン「ファントム」はこの割合が99%で、スポーツ用多目的車(SUV)「カリナン」では販売された車の実に100%がカスタマイズされた。

 価格40%押し上げ

 この数字はロールス・ロイス・モーター・カーズのトルステン・ミュラー・エトヴェシュ最高経営責任者(CEO)によって明らかになった。極めて高価な車をさらにカスタマイズする価値が大きく高まっていることを示す、極めて重要なものだ。

 最大市場の米国で販売されるロールス・ロイスの平均価格はオプション込みで40万ドル(約4480万円)。16年は世界中で80%のロールス・ロイスが大幅にカスタマイズされ、それによって購入価格が20%押し上げられた。18年は価格の上乗せ幅が40%近くにまで上がった。

 需要に対応するため、ロールス・ロイスはカスタマイズ部門に配属する人員を新たに100人採用し、従業員数は約6%増の1900人となった。これは同社が19年以降、何に力を入れていくのかを示している。他社のようにハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)を開発して販売増を目指すのではなく、現在成功しているものへの掛け金を2倍に増やすということだ。(ただ、ミュラー・エトヴェシュ氏は昨秋、HV開発は行わないが10年以内にEVを発売する可能性があると発言した)

 豊富なオプション

 ロールス・ロイスはファントム(基本価格45万ドル)などオーダーメード車向けのオプションを増やしている。例えばダッシュボード内部に取り付けられるギャラリースタイルの透明ボックスは、中身が高価な機械式時計や稀少な切手、ファベルジェの卵など、個人コレクションに合わせてカスタマイズされる。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus