経済インサイド

「ボス」なのに紅茶、「天然水」なのに緑茶 サントリーのねらいは (1/3ページ)

 飲料メーカー各社が相次いで新商品を投入する春だが、今年はペットボトル飲料で、ちょっとした異変が起きている。サントリー食品インターナショナルが、コーヒーの「ボス」から紅茶を発売するなど、ブランドの持つカテゴリーを越える新商品を続々と投入するからだ。同社のこうした試みは「商品カテゴリーだけでブランドを見ない」という考え方がある。

 サントリーはこの春、「ボス」のほか、ミネラルウオーターの「サントリー天然水」などで、ブランド名とのつながりを切る新商品を相次いで発表した。

 ペットボトル入りコーヒー市場の創出を牽引(けんいん)した「クラフトボス」から登場したのは、無糖紅茶の「クラフトボスTEA(ティー) ノンシュガー」。広告には「えっ! ボスから紅茶?」「多様性の時代に、ボスものっかってみた。」とのフレーズが躍る。

 また、市場調査会社調べで全飲料ブランドの中で昨年の販売実績1位になるなど、ミネラルウオーターとしてのブランドが定着する天然水からは、緑茶の「天然水GREEN TEA(グリーンティー)」を投入する。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus