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日産、販売目標20万台下げ 世界最大市場である中国景気の減速反映

 日産自動車が中国における2022年までの中期の販売台数目標を約20万台引き下げることが分かった。世界最大の自動車市場である中国では景気の減速が鮮明になっており、それを反映する。

 複数の関係者によると、これまで22年までに261万台としていた東風汽車集団との合弁での販売目標を239万台と8%以上引き下げる方向という。昨年の中国での販売台数は前の年に比べて3.4%増の156万台だった。

 同国の乗用車販売台数は昨年、6%減の2270万台で1990年代前半以来初めて減少に転じた。米国との貿易摩擦の影響で今後さらに減速する可能性も見込まれている。日産広報担当のニコラス・マックスフィールド氏は新たな販売目標についてコメントを控えた。東風汽車の広報担当者はすぐにコメントすることはできないとした。

 昨年11月に前会長のカルロス・ゴーン被告が逮捕されて以降、日産は西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)の指揮の下、規模や成長よりも収益改善を重視した取り組みを打ち出している。別の関係者によると、中国だけでなく他地域の事業も精査するという。

 日産は昨年2月、22年までに中国で600億元(約9950億円)を投資し、売上高を3000億元に伸ばす計画を公表していた。日産の現行の中期計画では17年度から22年度までの6年間で売上高を12兆8000億円から16兆5000億円に増やすほか、「適正な」経済条件下との前提で営業利益率8%などの方針を掲げている。西川社長は昨年5月の決算会見で、計画達成には中国事業が鍵になると述べていた。(ブルームバーグ Tian Ying)

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