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シャープ、北米テレビ市場に再参入 商標問題が決着

 シャープは8日、液晶テレビ事業で北米市場に再参入すると発表した。今年後半以降、「シャープ」「アクオス」などのブランドのテレビを投入する。同社は経営危機に陥っていた平成28年、中国メーカーの海信集団(ハイセンス)に米州のテレビ販売での商標使用権を供与した後、再び商標を使用できるよう交渉していた。今回、事実上買い戻したとみられる。

 シャープは超高精細画質「8K」テレビを今後の成長の柱にする方針。中国や欧州を中心にテレビ販売を拡大しており、29年度は世界販売が1千万台を達成した。中国に次ぐ世界2位の北米市場への再参入で、収益基盤をさらに強化する。

 シャープは27年、北米と欧州でテレビ事業から撤退。28年に台湾・鴻海(ほんはい)精密工業の傘下に入った後、シャープ社長に就いた戴正呉氏が海外のブランド使用権を取り戻すと表明した。

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