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NTT営業益8・5%減予想 ドコモ値下げで収益悪化

 NTTは10日、令和2(2020)年3月期の連結営業利益が前期比8・5%減の1兆5500億円と、5年ぶりに減益になる見通しを発表した。子会社のNTTドコモが現在より最大4割値下げする新料金プランを導入して収益が悪化することが響く。

 2年3月期はNTT東日本やNTTコミュニケーションズなど他のグループ会社で収益改善を見込むが、ドコモの落ち込みを補い切れない見込み。売上高に当たる営業収益は0・4%減の11兆8300億円、最終利益は0・1%増の8550億円と予想する。

 同日会見した澤田純社長は「新規事業の開拓と既存事業の生産性向上を両にらみでやりたい」と収益改善への取り組みを語った。エネルギー分野では出資先を連結子会社化するほか、都市開発や予防医療分野では新会社を設立するなど新たな収益源の構築を進める。

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