フジテレビ商品研究所 これは優れモノ

大塚製薬 睡眠リズムサポート食品「賢者の快眠」 (1/2ページ)

体内時計に着目し目覚めスッキリ

 人の一生の約3分の1を占める睡眠時間。睡眠によって脳の認知機能の強化、老化・病気予防などが図られているとも言われている。スッキリ目覚めた日は終日快適に過ごせることも多い。今回の「これは優れモノ」は睡眠の質を高め、スッキリした目覚め感をサポートする機能性表示食品を取材した。

 ◆太陽の光で周期調整

 「睡眠についての悩みは社会的な問題です」と眠りの重要性を話すのは、大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部の菅谷建作さん(37)。薬剤師の資格を持ち、入社以来新薬の臨床試験などに携わってきた製品開発のエキスパートだ。

 睡眠がなぜ必要とされているのか。国内外の研究者が解明しようとしているが、十分には分かっていない。睡眠がどのように制御されているかがわかってきたのは、ごく最近。「体内時計の存在が1980年代に明らかにされ、2017年には体内時計の仕組みを解明した研究者がノーベル生理学賞・医学賞を受賞したことで脚光を浴びました」と菅谷さん。

 体内時計とは、人間を含めた生物に元々備わっているもので、人間の場合24時間よりも少し長めの周期であるといわれている。人は24時間単位で生活しているため、体内時計と生活にズレが生じるが、このズレは朝日を浴びるとリセットされる。太陽の光で、日中は心身が活動期に入り、夜になると自然と眠くなるようリズムを調整しているということだ。

 ◆日常生活で「時差ボケ」に

 この体内時計が狂うと眠りに悪影響を及ぼす可能性がある。原因は諸説あるが、不夜城と化した現代社会や昼夜の区別なく働く環境、ライフスタイルの多様化による不規則な生活などが挙げられる。

 菅谷さんによると「夜なのに眠れない」「昼なのに眠い」といった眠りの問題の大もとにあるのは、体内時計のズレであり、体内時計による睡眠・覚醒のリズムに合わせて生活することが重要という。

 「休日の朝寝坊で体内時計のリズムが狂うこともあります」(菅谷さん)

 普段は規則正しい時間に寝起きしているが、休日に夜更かししたり、朝寝坊したりすると日の光を浴びるタイミングが遅れてしまい、体内時計にズレが生じ、海外旅行の時のような時差ボケ状態になってしまうというのだ。

 これは、日常の社会生活から起こるものとして「ソーシャル・ジェットラグ」と呼ばれている。月曜日がだるかったり、憂鬱だったりするのは、このズレによるもので、休日の朝寝坊がその週の中盤までパフォーマンス低下を引き起こすという報告もある。

 大塚製薬では、生体リズムに着目、就寝・起床リズムを整えることで、睡眠の質を高め、スッキリした目覚め感をサポートする機能性表示食品「賢者の快眠 睡眠リズムサポート」を昨年4月に全国発売した。

 「ヒト試験では、目覚め感、睡眠の質ともに良くなったという結果が出ています」と菅谷さんは、新たな分野の商品の手応えを語った。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus