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auも4割値下げ、ドコモ対抗 7ギガプランは月3480円、データ上限なしも

 KDDI(au)は13日、最大で4割値下げする携帯電話の新しい料金プランを6月1日から導入すると発表した。他社が手薄だったデータ通信容量が月7ギガバイトまでの中容量プランも用意した。7月ごろからは第5世代(5G)移動通信システムの商用化を見据え、利用量に上限のないプランも開始する。すでに新料金体系を打ち出したNTTドコモに対抗する。

 中容量の新プランは割引を組み合わせて月額3480円。携帯電話の端末代と通信料金が一体化した従来型プランは月額6000円だった。フェイスブックなど、会員制交流サイト(SNS)のデータ通信を加算しない「ゼロレーティング」も取り入れた。

 家族で3回線以上契約し、固定のインターネット回線を契約することを条件に値下げする。auでは、月1~7ギガの利用者が約45%を占めており、他社の分離プランが小容量と大容量に両極化する中で、差別化を図る。

 利用量の上限がないプランも、月6980円で今夏他社に先駆けて導入する。利用量に応じて課金する従量制プランは、月1ギガ(1980円)、4ギガ(2980円)、7ギガ(4480円)の3段階に見直した。10月に楽天の参入を控え、各社の競争が本格化している。

 ■携帯大手3社の料金プランをめぐる戦略

 ≪KDDI(au)≫

 ・データ通信容量7ギガバイトの中容量の料金プランを月額3480円からと4割値下げ

 ・データ無制限の料金プランを設定

 ≪NTTドコモ≫

 ・通信料金と端末代金を分離するプランを導入し、通信料を最大4割値下げ

 ・30ギガバイトの大容量プランはデータ上限到達後も毎秒1メガビットで利用可能

 ≪ソフトバンク≫

 ・当面、現行のプランを継続

 ・従来型の携帯電話をスマートフォンに機種変更すれば、1年限定で通信容量1ギガバイトを月980円で利用できるプランを導入

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