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大京、東京23区で事業強化 1、2人用マンションやAI活用

 大京は、都心部で不動産事業を強化する。東京23区内で分譲マンション用地を取得しコンパクトマンションブランドを投入するほか、人工知能(AI)など先端技術を活用した最新設備のマンションも展開。親会社のオリックスと連携し複合施設開発などにも取り組み、都心部事業を、主力とする郊外のファミリー向け事業に次ぐ柱に育てたい考えだ。

 23区内では、1、2人暮らし向けマンション需要の高まりに応え、1戸当たりの専有面積が25~60平方メートルのコンパクトマンションブランド「ミレス」を2017年11月以降、6棟(計319戸)分譲した。賃貸マンションの開発にも注力しており、20~21年に計8棟が完成する予定。

 都心部のマンションニーズは底堅いと判断しており、昨年10月には社内に都心事業部を設置し品川、渋谷、新宿、文京、大田など計11区を中心に分譲マンション向けの土地取得に乗り出した。

 さらに、AIやIoT(モノのインターネット)の導入によるマンションの高機能化にも着手。スマートフォンを使って鍵の開閉操作を遠隔操作できる設備や、AIによる管理システムを展開する計画で、こうした最新機能を導入した第1弾の物件として、5月下旬から「ライオンズ蒲田レジデンス」(大田区、総戸数33戸)を販売する。

 また、4月からはオリックスと都心部での不動産開発事業の連携強化に向けた現場レベルのミーティングも始めており、今後の具体化へ検討を進めている。

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