金融

大手銀 4グループで最終減益 利ざや縮小、システムで損失

 大手銀行5グループの平成31年3月期連結決算が15日、出そろった。最終利益の合計は前期比24・0%減の2兆449億円で2年ぶりの減益。本業のもうけを示す実質業務純益(単体または傘下銀行の合計)ベースでは4社で減少し、規模で三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)を三井住友FGが抜いた。

 減益は長引く超低金利により利ざや(貸出金利と預金金利の差)の縮小に加え、外債運用の失敗などによる市場部門の低迷が主な要因だ。企業数や人口の減少に伴う貸出需要の減少など、構造的な理由も背景にある。

 一方、投資に見合った収益確保ができないと判断したシステム資産の損失計上も相次いだ。みずほFGは統廃合で閉鎖する店舗や次期システムの償却前倒しなどで約5千億円、三菱UFJFGは開発中のシステムの見直しで約940億円の損失を処理した。いずれも事業環境の変化に伴い特損を迫られた格好だ。

 三菱UFJFGの三毛兼承(かねつぐ)社長はこの日の記者会見で、「引き続き大変厳しい経営環境が続く。課題を解消しながら、変革にスピードを上げて取り組むことに尽きる」と述べた。

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