北海道発 輝く

キメラ 精密加工金型で航空宇宙分野を開拓 (1/2ページ)

 モノづくり北海道を目指して北海道経済産業局、北海道経済連合会などは、成長産業として航空宇宙産業を位置づけて昨年7月に「北海道航空ビジネス検討会」を設立した。このメンバーの中核的な役割を果たしているのが特殊精密金型を製作しているキメラ(北海道室蘭市)。同社の藤井徹也社長は「航空宇宙産業に必要な国際認証『JISQ9100』を取得するために準備室を立ち上げ、今年6月にも社内にプロジェクトチームを構成して来年以降の認証を目指す」と本格的な参入を図る。

 「主力の自動車産業の変化、半導体業界の動向などが気にかかる。そのためにも、さまざまな分野に布石を打っておく。その一つが航空宇宙産業だ」と精密加工技術を生かせる産業として選択をした。

 また、同社は、東京ビッグサイトの航空宇宙展に過去3年間出展した。この縁で一昨年に航空機の部品製造に用いる治具を航空機関連メーカーに納品した。今回は認証を目指して航空機機体など部品加工、部品金型などの来年以降の新しい需要につなげたいとしている。

自動車向け中心に

 これまでは、自動車産業はじめ、OA機器、産業機器など、あらゆる分野の金型、金型加工を受注、月産8000点以上、日産300点を超える製造を行ってきた。開発から金型の設計、製造まで一貫生産で実施しており、また特殊金型部品も数多く、多種多彩の顧客オーダーへの対応で培った技術を生かして、高品質、短納期、コストを最適化した製品づくりを行ってきた。

 ここ3年間では、東京オリンピック・パラリンピックなどからセキュリティー対策で監視カメラやモニタリングカメラの精密金型部品が増大。ズームアップ、全方位など鮮明な映像を映し出す監視カメラのレンズユニット部品に精密、繊細な金型を製造してきた。

 こうした精密加工を支えてきたのが複合技術。最新鋭の高精度加工設備、無人化設備、自動化ロボットで高い生産効率、短納期化を進め、同時に技術者のサブミクロン単位での超精密加工技術を融合させた。

 それぞれの利点を生かした複合加工技術は、設計、切削、研磨、電気加工、金型組立、成型などの分野で、研究開発を行いオリジナル性の高い加工技術を蓄積してきた。

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