トップは語る

ナイル 定額制で車業界に新風吹き込む

 □ナイル社長・高橋飛翔さん(33)

 ――毎月決まった料金を支払えば新車に乗れるサービス「カルモ」を昨年1月に立ち上げた。狙いは

 「日本の自動車産業が100年後もモビリティー(移動手段)に関するテーマで世界に誇れる存在であってほしいと考えた。カルモのみならず、さまざまなビジネスを通じ、車の新しい利用のあり方について提案したい」

 ――カルモの売りは

 「車種の選定から申し込みまで、インターネット上で完結できることだ。カルモの契約者にディーラーから納車される車は、提携先のオリックス自動車経由で手配され、われわれは実店舗を持たない。これにより、サービスの運営コストを抑え、割安な月額料金を実現した。契約期間は1年から9年までで、ライフスタイルに応じ1年単位で利用できる。一番安い商材は9年契約の軽自動車で、月約1万3000円で乗れる。扱う商材を中古車にすれば1万円を切ることも可能だ。日本人の平均所得が減る中、車の所有に伴う負担感が増し、結果として若者の車離れが起きている。こうした問題を解消したい」

 ――トヨタ自動車も定額制サービスに参入した

 「『車は所有するものだ』と言い続けてきたトヨタが時代の変化の波を機敏にとらえ参入したことは、『すごい』というのが率直な感想だ。車に関わる全てのステークホルダー(利害関係者)が定額制を積極的に顧客に訴求し、市場全体を盛り上げる必要性がある」

 ――自動運転車が普及する時代への備えは

 「自動運転社会になると、車を売った後のサービスが広がるとみている。例えば、無人で走れる自動運転車を売る際に『ライドシェア(相乗り)をやりませんか』と提案し、オーナーには乗らない時間帯に他人に車を貸して稼いでもらう。そうした社会を見据えて、自動運転車に付加するビジネスも検討していきたい」

【プロフィル】高橋飛翔

 たかはし・ひしょう 東大法卒。大学在学中の2007年にIT企業のヴォラーレ(現・ナイル)を設立し、社長就任。企業向けウェブマーケティング支援事業などを手掛け、18年1月に車の定額制サービスを開始。東京都出身。

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