経済インサイド

ファミマ×パナ、「顔パス」実験店を開業 人手不足待ったなし (2/3ページ)

 もう一つ先進的と言えるのが天井などに取り付けた80個のセンサーやカメラを使って店内を把握するシステムだ。レジ前の混雑度▽通路の人通り▽商品の欠品▽トイレ、駐車場の利用状況-など、店を丸ごと把握しデータを収集する。

 例えば、レジ前に長い列ができると、センサー類で混雑を把握したデータがIoTの仕組みを通じて店員のウエアラブル(装着型)端末の画面にリアルタイムで通知が届き、対応を促す仕掛けだ。棚の欠品状況もすぐ通知され、販売機会を失わなくて済むようになっている。

 「従来、店員がいちいち目視で確認するしかなかったが、このシステムにより限られた人員でも店舗を円滑に運営できる」とファミマ関係者は胸を張る。

 また、来店客の年齢や性別などの属性、店内での動線データなども収集しており、販売実績のデータと合わせて解析すれば、「精度の高いマーケティングが可能となる」(ファミマ担当者)という。

 こうしたハイテク店舗の実証実験にファミマが乗り出すのは、コンビニ業界を悩ます深刻な人手不足が背景にある。加盟店からは「店舗スタッフが集まらない」といった悲鳴が上がる。人手不足を理由に、本部側の意向に反し24時間営業を自主的に取りやめて時短営業を実施する大阪府の店舗が注目を集めたばかりだ。

 業界の人手不足は待ったなしの状況だけに、ファミマの沢田貴司社長は「(実験店で採用した技術は実店舗でも)すぐに利用できるものが多く、素早く展開していきたい」と断言。可能なものから早期に導入したいとの考えを示した。

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