金融

大手銀5グループ19年3月期 4グループで最終益縮小

 大手銀行5グループの2019年3月期連結決算が、16日までに出そろった。三井住友トラスト・ホールディングスを除く4グループで最終利益が縮小し、合計は前期比24.0%減の2兆449億円。みずほフィナンシャルグループの大幅減益が響いたほか、外国債券の価格下落で資産運用の収益が低迷。金融緩和に伴う国内の超低金利も主力の融資業務の逆風になった。

 傘下銀行の本業のもうけを示す実質業務純益についても、同じ4グループで減少した。

 三菱UFJフィナンシャル・グループの最終利益は前期比11.8%減の8726億円。市場関連の収益が低調だったことに加え、クレジットカード会社三菱UFJニコスの決済システム統合計画見直しに絡む損失が約1490億円に上った。みずほは次期勘定系システムなどの損失処理で83.2%減の965億円だった。

 りそなホールディングスは外債関連が減益要因となり、25.9%減の1751億円。三井住友フィナンシャルグループは、資産運用は振るわなかったものの海外事業が堅調で1.0%減の7266億円と微減だった。

 三井住友トラストは企業の株式事務を代行する業務の手数料収入を伸ばし、12.9%増の1738億円だった。

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