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三菱自、CEO交代で会見 3社連合は益子会長が引き続き参加

 三菱自動車は20日、6月21日付で最高経営責任者(CEO)職から離れる益子修会長(70)と、後任のCEOに内定したインドネシア子会社社長、加藤隆雄氏(57)の記者会見を東京都内で開いた。企業連合の方向性を決める日産自動車、仏ルノーとの議論には、引き続き益子氏が参加する方針を示した。

 益子氏は、3社が設置した新しい意思決定機関のメンバーにもとどまる。

 CEOを交代する理由について、益子氏は「6月に指名委員会等設置会社に移行するにあたり、会長とCEOを分けて監督と執行を分離する」と述べ、目的がコーポレートガバナンス(企業統治)の強化にあることを強調。また、若返りで次世代技術による競争に対応できる体制を整える。加藤氏は「競争力を磨き、着実な成長を遂げていくという方向性を強固にする」と述べた。

 三菱商事出身の益子氏は、平成17年に社長に就任。26年に会長に就いたが燃費不正問題の発覚で当時の社長が辞任したため28年に再び社長に就任し、その後もトップを務めてきた。

 ■加藤隆雄氏(かとう・たかお)京大卒。昭和59年三菱自動車。名古屋製作所副所長などを経て、平成27年4月からMMKI社長。三重県出身。

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