金融

生保各社が外国社債など高リスク投資へ 金融庁は警鐘 (1/2ページ)

 国内の生命保険各社が外国社債などリスクの高い資産への投資に食指を動かしている。今年度上期の運用計画では、リスクに応じた高い利回りが期待できる外債などに資金を投じ、日本国債での運用は引き続き抑制する方針を示した。背景には日本国債の低い利回りがあるほか、為替リスクの高まりで比較的安全な米国債への投資の魅力が薄れているという事情がある。生保にとっては苦肉の策といえる選択で、金融庁は過度なリスクを抱え込まないようくぎを刺している。

 「リスク管理をしっかりして、少しでも高い利回りを目指す。難しいミッションだ」

 日本生命保険の岡本慎一財務企画部長は4月下旬の運用計画説明会で苦しい胸の内を明かした。

 日生は為替変動による損失リスクを回避(ヘッジ)する手法を駆使した米国債への投資を、外国社債への投資に入れ替える。外国社債は米国債とは異なり、経営悪化による債務不履行のリスクもちらつく投資先だが、高い利回りが期待できる。引き続き為替リスクはヘッジするものの、日生はより積極的な運用姿勢にシフトしている形だ。

 また、明治安田生命保険は国内外の社債や事業債などにも積極的に投資する方針。住友生命保険もドルやユーロ建ての高格付け社債を買い増す。第一生命保険は4月に利回りとリスク分散を狙い、未上場株式などに投資する専門部署を新設した。

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