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スポーツITのアスポール、運動用品の新ブランド立ち上げ

 ゲーム事業会社と提携

 スポーツテクノロジーに特化したITベンチャーのAspole(アスポール、東京都渋谷区)は、モバイルゲーム事業などを手掛けるアカツキと資本業務提携を結んだ。アカツキはアスポールに1億3000万円を出資。アスポールは調達資金を活用し、スポーツ競技者の知見を活用して開発する運動用品の新ブランド「TENTIAL(テンシャル)」を近く立ち上げる。会社名も30日にテンシャルに改める。

 アスポールは無料通話アプリを使った足の相談窓口「足の相談所」を昨年10月に開設。さらに中敷きメーカーのBMZ(群馬県みなかみ町)と共同でオリジナルの中敷き「テンシャルゼロ」を開発した。

 かかと前方の立方骨を支えながら足全体を包み込むことで、足裏にかかる負荷を分散。体幹のバランスを改善し、足腰の負担を軽減させる。この中敷きを新ブランドの第1号製品として販売する。

 アスポールの中西裕太郎社長はサッカーで高校総体(インターハイ)の出場経験を持つが、狭心症を患い、プロの道を断念。その後、プログラミング技術を独学で身に付け、プログラミング教室運営のインフラトップの創業にも関わった。

 中西社長は「靴の選び方やトレーニングの仕方などといった競技者特有の知見は一般の人の健康増進にも役に立つ」と新ブランドへの思いを語った。

 アカツキはゲームに限らず体験による感動提供を事業のコンセプトに置いている。

 アスポールへの出資について、「スポーツに限らず日常生活においても感動価値を高められ、アカツキとの企業理念との親和性もあると」と判断。販路や取引先の開拓などでも支援する考えだ。

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