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富士フイルム、栃木に内視鏡のスマート工場新設 AI活用で生産性向上

 富士フイルムは28日、東京都内で内視鏡事業の戦略説明会を開き、医療用の内視鏡スコープの増産に向け、栃木県佐野市に人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)の技術を活用した「スマート工場」を新設すると発表した。従来比で生産能力が2倍となり、生産性も3割向上すると見込んでいる。

 新工場は子会社の富士フイルムテクノプロダクツ(神奈川県南足柄市)の佐野工場内に建設。総投資額は約40億円で、6月末に建屋が完成し、9月から稼働する。

 内視鏡スコープの生産は顕微鏡を使った組み立てや目視による検査といった熟練者の経験に頼る部分が多い。新工場では、こうした作業工程をAIなどを活用してデジタル化・自動化し、生産にかかる時間を大幅に短縮する。

 同社は、令和元年度を最終年度とする中期経営計画のヘルスケア事業の目標について、傘下の内視鏡事業の拡大などを踏まえ、売上高を5000億円から5100億円、本業のもうけを示す営業利益を400億円から440億円に上方修正している。

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