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KDDI、au損保を子会社化 金融サービス収益源に

 KDDI(au)は27日、au損害保険を7月2日付で連結子会社化すると発表した。あいおいニッセイ同和損害保険が保有する株式を取得し、出資比率を現在の33・4%から51・0%に引き上げる。傘下の金融機関と連携を深め、顧客への金融サービスの提案力を高める。通信料金の値下げ競争が激化する中、金融など非通信分野のビジネス拡大を図る。

 KDDIとあいおい損害保険(現あいおいニッセイ同和損保)は平成22年にau損保を合弁で設立した。KDDIは株式の66・6%を保有するあいおいから株式の一部を相対で買い取るが、取得金額は開示していない。

 au損保は自動車保険や自転車保険などauブランドの保険をインターネットを通じて、約4千万のauの携帯電話利用者に提案している。金融庁の許認可が得られれば、4月に設立した金融持ち株会社のauフィナンシャルホールディングスの傘下に移管することを検討する。

 KDDIは4月にじぶん銀行の出資比率を50%から63・78%に引き上げたほか、カブドットコム証券には株式公開買い付け(TOB)中で、6月に株式の49%を取得する予定。金融分野におけるM&A(企業の合併・買収)を一気に加速している。

 目指すのは、スマートフォンを中心にした次世代金融サービスの構築だ。銀行、証券、保険、資産運用など、幅広い金融サービスをスマホでワンストップで利用できるようにし、auのサービスでたまるポイントなどとも結び付けて、金融分野で新たな需要を開拓する。蓄積した金融データを分析し、さまざまな形で活用できる利点もある。

 携帯大手は分離プランの義務付けなどで通信料収入の落ち込みが見込まれ、金融など非通信分野のビジネス拡大が成長軌道を持続するためのカギを握る。NTTドコモは米ウォルト・ディズニーと動画配信で提携するなど映像コンテンツを強化。ソフトバンクは兄弟会社のヤフーを6月に子会社化し、ネット広告や電子商取引を取り込み、非通信事業を拡大する方針だ。

(万福博之)

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