自動車

再編仕掛け、10年隔てて再び FCA会長、今度はルノーに統合提案 (1/2ページ)

 世界の自動車業界地図を塗り替える統合提案を明らかにしてから数時間後、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のジョン・エルカン会長はミラノのボッコーニ大学に現れ、同社とフランスのルノー統合のプラス面を強調していた。同じ場所、同じ人物、同じような主張は10年前にも見られた光景だ。2009年1月、エルカン氏は同所でフィアットの米クライスラー買収を発表した。

 新興ライバル続出

 当時と同様、今回も根底にある動機は一緒だ。業界がショックに見舞われる中で、自動車メーカー各社を守るスケールメリットの構築だ。

 当時と変わったのは、ショックの種類だろう。電気自動車(EV)に自動運転、自動車保有に疑問を感じる消費者、そして米IT大手アルファベット傘下のウェイモや米EV大手テスラなど10年前には存在しなかったライバルがいる。大胆な賭けに出なければ、変化の波に足をすくわれる恐れがあるとエルカン氏は述べる。

 同氏は5月27日、「09年と同じように、勇気を出して行動した」と語ったが、当時と確実に違うのはセルジオ・マルキオンネ氏の姿がなかったことだ。前最高経営責任者(CEO)だったマルキオンネ氏は昨年7月に病死したが、エルカン氏以上に熱心に統合を追い求めていた。

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