金融

「日の丸金融」勝てる日は 国際資本市場、大半でトップ20入らず (1/3ページ)

 日本が世界の経済大国となってから何度も日本の主要金融機関は投資銀行分野で世界的な地位を確立しようと試みてきた。そして何度も失敗した。日本の銀行は依然、大半の業務で世界のトップ20に入っていない。日本勢が国際資本市場で投資銀として成功できる日がやってくるのか、現・元幹部のほか、アナリストも疑問視している。

 過剰なリスク回避

 東京で30年以上、金融業界をカバーしているキーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズのアナリスト、デービッド・スレッドゴールド氏は「日本は製造業大国だが金融では影が薄い」と話す。

 国内環境が厳しい日本の大手金融機関に海外での弱さは追い打ちをかける。2019年3月期決算では景気減速と貿易摩擦激化の影響が鮮明だった。三井住友フィナンシャルグループ(FG)、三菱UFJFG、みずほFGはいずれも市場予想を下回る利益見通しを示した。長引く超低金利環境下でコスト削減が最優先課題。特に海外での削減が急務だ。

 証券最大手の野村は1980年代初頭、日本の投資家に米国債を販売する目的で優秀なトレーダーを採用したが、以降、国内では通用しても米ウォール街やロンドン金融街のカナリーワーフではあまり機能しない方法でつまずいている。すなわち、過剰なリスク回避や、利益よりもプロセス重視の中央からの集中管理体制、そして上級幹部を数年ごとに交代させる人事慣行だ。

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