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EU離脱影響懸念、フォードが英工場を閉鎖へ 事業再編の一環 (1/2ページ)

 米フォード・モーターが英国のエンジン製造工場を閉鎖する方針を固めた。不採算の欧州事業のリストラ策の一環。また、英国の欧州連合(EU)離脱による影響を懸念したと見られる。英国ではホンダなど自動車各社による生産拠点の閉鎖といった見直しが相次いでおり、英経済への打撃は必至だ。

 フォードが閉鎖を決めたのは1500人規模の従業員を擁するサウスウェールズのブリジェンド工場。同工場は小型車「フィエスタ」や小型多目的車「Bマックス」などフォードが欧州で展開する複数のモデルのエンジンを製造している。今回の閉鎖は、1年半前にジャガー・ランドローバーが同工場からのエンジン調達契約を打ち切ると表明したことも影響した。フォードの今後の英国事業の継続はEU離脱に対する英政府の決定次第となりそうだ。同社は1月、もし英国が「合意なき離脱」に至った場合、同国の自動車産業と同社の生産施設に「壊滅的」な影響が及ぶと警告していた。

 フォードは英国で人気のある自動車ブランドの一つで、同社の欧州新車販売に占める英国の割合は約30%と高い。しかし、同社の欧州事業は昨年に3億9800万ドル(約430億円)の税引き前損失を計上するなど、欧州市場では苦戦が強いられている。同社はグローバルな事業再編の一環として不採算の欧州事業の見直しを急ピッチで進めており、今年1月に欧州で数千人規模の人員を削減すると発表した。英国だけでなく、ドイツ、フランス、ロシアなどの工場の閉鎖も計画している。

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