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米小売り大手ウォルマート、ブランド牛肉で独自供給網 生産から一貫体制 (1/3ページ)

 米小売り大手ウォルマートは米国で生産される代表的なブランド牛であるアンガス牛の大規模な供給網を独自に構築し、年内に国内南東部の500店舗で発売する。生産から販売まで一貫体制を整えることにより、消費者ニーズにきめ細かく応えるとともに、コスト削減、雇用創出を見込む。

 本物志向で需要増

 ウォルマートは2年半をかけてホルモン剤不使用のアンガス牛の供給網を構築した。安定提供に向け、テキサス州の牧場「44ファームズ」、「Mc6キャトル・フィーダーズ」、カンザス州の食肉処理会社「クリークストーン・ファームズ」、包装を手掛ける「FPLフード」などと提携した。

 ウォルマートによると、この提携によりクリークストーンの施設で250人余り、包装工場で新たに200人の雇用が生み出されるという。同社の食肉事業責任者、スコット・ニール氏は「小売業者の良しあしは肉で決まる」と意気込む。

 調査会社ピボタル・リサーチ・グループで食肉加工大手タイソンを担当するティム・ラメイ氏は「500店舗は大きな数字ではないが、意味のある足跡だ。食肉供給網の可視性を高める他の大手小売業者の動きに一致する」と指摘した。

 米小売業界は、消費者の食の好みが目まぐるしく変わる中、市場の需要にきめ細かく応えられる商品を販売するために、徐々に食品生産の主導権を握りつつある。8400億ドル(約91兆円)規模の食料品業界の競争は激しさを増している。米インターネット通販大手のアマゾン・コムやドイツ系ディスカウントスーパー、アルディなどの侵食に対抗して、ウォルマートは最大の収入源である食料品事業の拡大に尽力している。

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