金融

米国発の金利低下、日銀板挟み 迫られる厳しい判断 (2/2ページ)

 また、今月末に見込まれる米中首脳会談が決裂するなど貿易摩擦が一層悪化した場合、FRBの利下げが加速し急激な円高になりそうだ。日銀も景気下支えや円高防止のため利下げを含む追加緩和を検討せざるを得ず、副作用は拡大する。

 このため、日銀は副作用への配慮と追加緩和の優先順位を問われる局面に入りそうだ。桜井真審議委員は「どちらを取るのかというジレンマに陥ったとき、バランスを考えなければいけない。大変厳しい判断を迫られる」と指摘している。(田辺裕晶)

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