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女性運転手採用を各社強化 人手不足、育児両立へ環境整備課題 (1/2ページ)

 企業がトラックの運転手や電車の運転士に女性を採用する動きを強化している。サービス業を中心に人手不足が続いていることが背景にあり、女性の働きやすい環境づくりにも力を入れる。ただ、女性側からは育児との両立に悩む声が依然として聞かれ、一層の制度整備が課題になっている。

 女性運転手を2019年度中に約30人から200人に増やす計画を打ち出したサカイ引越センター。前村明日香さん(25)は6月から運転手として働いている。16年から引っ越し作業の助手をしていたが、現場リーダーの役割も担う運転手になりたいと社内試験に手を挙げた。

 引っ越し作業は体力勝負。「最初は重い荷物を持てず、悔しくて泣くこともあった」。今では段ボール3箱を同時に運ぶ。「職場の男性が女性だからと気遣わず対等に扱ってくれるのがうれしい」と話す。

 洛東タクシー(京都)の運営する「みとちゃんタクシー」は運転手9人全員が女性。「(13年の開業)当初は女性に務まるのかと反発する男性運転手も多かった」と代表の杉崎由佳さん(45)は振り返る。「実際にやってみると、荷物を玄関先まで運ぶといったきめ細やかな働きぶりが評判となった。負けていられないと奮起する男性も多く、会社の雰囲気も良くなった」と語った。

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