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歌舞伎クール! 漫画やアニメが原作の新作続々、透けてみえる“世界戦略” (3/3ページ)

 犬丸さんは「歌舞伎には漫画やアニメに共通する、アッと驚くような発想やイメージの飛躍があり、それも相性の良さにつながっている」。

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 今月、東京・歌舞伎座で上演されている「月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち」も、みなもと太郎さんの歴史漫画「風雲児たち」を原作に三谷幸喜さんが作・演出をつとめた新作歌舞伎。また、12月に東京の新橋演舞場で上演される「風の谷のナウシカ」も、宮崎監督作品の初の歌舞伎化として早くも注目を集めている。

 一方、南座で上演中の「NARUTO-ナルト-」では、インバウンドを主なターゲットに今月10日夜の部のみ、通常の開演時間を2時間遅らせ、午後6時に延ばした。ナイトカルチャーを意識した試みだ。

 松竹の安孫子正副社長は「日中、神社仏閣などをめぐって夜はゆっくり歌舞伎を鑑賞していただければ」。同時に「漫画やアニメを原作にした新作歌舞伎が、若い人の歌舞伎への入り口になればうれしい。原作の世界的な知名度を生かして将来的には海外公演も考えたい」と話している。

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