テクノロジー

3次元宇宙地図作製に貢献 米名誉教授・ガン氏ら3人に京都賞

 優れた科学や芸術の功績をたたえる第35回京都賞に、宇宙の進化史解明に貢献した米プリンストン大のジェームズ・ガン名誉教授(80)ら3人を選んだと、主催する稲盛財団(理事長・稲盛和夫京セラ名誉会長)が発表した。

 基礎科学部門で選ばれたガン氏は、宇宙の正確な3次元地図を作る国際プロジェクト「スローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)」を主導。米ニューメキシコ州の天文台の望遠鏡で、明るい銀河93万個などを解析し、約25億光年先までの宇宙の構造を描き出した。

 先端技術部門の受賞が決まったのは米ロチェスター大のチン・W・タン名誉教授(71)。有機発光ダイオードの基本構造を考案し、テレビやスマートフォンなどで使われる有機ELディスプレーの実用化に寄与した。

 思想・芸術部門にはフランスの女性演出家アリアーヌ・ムヌーシュキン氏(80)を選んだ。同氏は1964年に「太陽劇団」を創設。パリ郊外の劇場を拠点に、伝統演劇の要素を取り入れた舞台を展開してきた。

 授賞式は11月10日に京都市の国立京都国際会館で開かれ、3氏にそれぞれ1億円が贈られる。

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