金融

被災建物数の予測サイト あいおいニッセイ同和損保、迅速な支払いへ活用

 あいおいニッセイ同和損害保険は17日、台風や豪雨、地震などの自然災害発生時に、全国の市区町村ごとに被災しそうな建物の棟数を素早く予測し、日本地図上に表示するウェブサイト「cmap(シーマップ)」を開設した。被災状況を早期に把握し、迅速な保険金支払いに役立てる。サイトは一般に公開する。アドレスはhttps://cmap.dev/

 普段は日本各地の天候がリアルタイムで分かるようにしておき、台風が近づいたり、激しい雨が降りそうになったりすると、市区町村ごとに被災建物数や総建物数に占める割合を表示する。強風の場合は最大風速(最大瞬間風速)30メートル以上を被災予測の対象とした。予測には過去10年分の災害保険金の支払いデータなどを活用する。

 大規模災害では、保険契約者が長期の避難などで保険金の支払いを申請できなくなることがある。あいおいニッセイは、被災予測を参考に現地調査を速やかに実施できるようになると期待。「防災・減災を担う地方自治体や地域住民にもウェブサイトを利用してほしい」としている。

 サイトは横浜国立大、再保険仲介のエーオンベンフィールドジャパン(東京)との共同研究の成果としてつくった。

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