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三井物産がモザンビークLNGに投資 調達先多様化

 三井物産は19日、米社などと共同でアフリカ東部モザンビークの大型液化天然ガス(LNG)開発事業への投資を決定したと発表した。2024年からLNG生産を始め、段階的に年産1200万トンの態勢を整える。総事業費は非公表だが、三井物産は生産開始までに最大約25億ドル(約2700億円)を投融資する予定。欧州とアジアの両方に供給できる地理的な利点が強みで、日本のLNG調達先多様化に貢献する。また、先にタンカーが攻撃されたホルムズ海峡付近も航行せず、安定供給にもつながる見通しだ。

 同鉱区は米石油大手アナダルコ・ペトロリアムが26・5%、三井物産と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が折半出資した現地の特別目的会社がプロジェクト全体の20%の権益を取得、このほか、モザンビークやタイ、インドの国営資源会社などが参画している。

 すでに生産量の9割強の販売先が長期契約で決定、東京ガス、東北電力に加え英ガス大手セントリカなど欧州向けにも販売する。

 三井物産は08年に同ガス田の探鉱鉱区の権益を取得した。可採埋蔵量が約75兆立方フィートと単独鉱区では世界最大級。日本のLNG輸入量8500万トンを15年間以上生産できる量に匹敵する。モザンビークの生産開始で、三井物産の年間のLNG持ち分生産量は1020万トンになる。

 資源価格の回復や世界的な環境規制を背景に、中国は世界第2位のLNG輸入国となり、インドや南西アジア、ポーランドなど欧州でもLNG需要が拡大し、数年後には需給が逼迫する見通し。このため、大型LNG開発の投資決定も相次ぎ、昨年10月に三菱商事がシェルと「LNGカナダ」の開発投資を決め、5月には三井物産、三菱商事が参画する、米「キャメロンLNG」事業が生産開始、今後もオーストラリアの「ブラウズLNG」の開発事業などが控えている。

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