金融

野村総会、CEOが情報漏洩を陳謝 取締役選任案は可決

 野村ホールディングス(HD)は24日、東京都内で株主総会を開き、永井浩二グループ最高経営責任者(CEO)が東京証券取引所の市場再編に絡む情報漏洩(ろうえい)問題について「ご心配とご迷惑をお掛けし心よりおわびします」と株主に陳謝した。永井氏を含む取締役10人の選任議案は賛成多数で可決した。

 野村HDは5月に金融庁から業務改善命令を受けた。2019年3月期連結決算の最終損益が1004億円の大幅赤字となったこともあり、低迷する株価への対策や社外取締役の役割を問う声が出た。

 招集通知で野村HDは指名委員会と報酬委員会の委員長に古賀信行会長の続投を提案していたが、海外投資家からの理解を得るのは難しいと判断。直前に両委員長候補を社外取締役に差し替えるなど異例の対応を迫られた。

 埼玉県から来た男性株主は「対応が後手後手に回っている印象だ」と指摘。女性株主は「うみを出し切るには思い切ったことをしないといけない」と話していた。

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