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テクノロジーが構造変える タクシー広告が育毛から動画になったワケ (4/4ページ)

 SNSのコンテクストをデザインする

 日経新聞が新興市場に上場する中堅企業の成長力をランキングにした「伸びる会社MIDDLE200」では、全184社のうち、1位を獲得したのはYouTuberプロダクションの「UUUM」でした。つまり、新しく上場した会社の中で今最も成長が著しいのは、動画のインフルエンサーを多く抱える会社なのです。

 では、YouTuberにお願いすればいいのかと考える人も少なくないでしょう。それはそれで間違いではありませんが、SNSにはそれぞれコンテクストが存在しています。Twitter、YouTube、Instagramにはそれぞれ流儀があるので、その時々で自分たちが売り出したい商材がどの場所に一番適しているのかを考えなくてはなりません。

 また、「このインフルエンサーを起用したい」と考えたとしても、その人物が動画に軸を置いていない可能性もあります。

 ONE MEDIAでは今、そうしたミスマッチを避け、個人のインフルエンサーの魅力を最大化して動画を作るプロジェクトを手がけています。例えば10代のカリスマ、kemioさんを起用して制作したダイキン工業株式会社の動画は、公開から3日で100万回再生を達成し、大変なインパクトをもたらしています。

 ブランドが成し遂げたいこととインフルエンサーの間に立ち、それぞれの世界観と魅力を良い形でつなぎ合わせる。今まさに、ビジネスの新しい形が生まれはじめていると言えます。こうした潮流が、5G回線への移行により、いっそう活発になるのは間違いないのです。

 (ONE MEDIA 代表取締役 明石 ガクト 写真=iStock.com)(PRESIDENT Online)

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