かんぽ生命保険が顧客に不利益になる保険の乗り換え契約を繰り返していた問題で、同社の植平光彦社長と販売の大半を受託していた日本郵便の横山邦男社長が10日、記者会見した。報道陣との一問一答は次の通り。
◇
--契約乗り換え以外で顧客が不利益を生じた案件についての対応は
植平氏「調査を進める中で契約の乗り換え以外でもお客さまが不利益を生じる事案が判明すれば、それらも含めて対応していく」
--顧客本位の営業姿勢にどのように転換を図るか
横山氏「お客さまとの対話に基づくコンサルティングビジネスを根付かせ、若年層に丁寧に説明するビジネススタイルに変えていく。営業実績よりもお客さまを優先することを徹底し、お客さまの要望がトップに伝わるような仕組みも作る」
--一連の問題に対する経営陣の責任や処分は
植平氏「現時点では諸課題について私が陣頭指揮を執ることで責任を果たしたいと考えている」
横山氏「今進めていることを中途半端に投げ捨てることはかえって無責任になる。やり遂げることが私の責任だ。まずはお客さまと接触し、調査を進めることが先決だと考えている」
--不適切な営業に関わった従業員の処分は
植平氏「調査の中で従業員の法令違反が判明した場合には厳正に対処する」