メーカー

セブンペイ、きょうにも外部ID遮断 影響拡大、オーナーに不信感

 セブン&アイ・ホールディングスは11日、不正利用があったスマートフォン決済サービス「7pay(セブンペイ)」について、LINE(ライン)などの外部IDではサービスを利用できなくする方針を決めた。12日午後にも遮断する見通しで、利用者が残金を使うにはセブン&アイのグループ共通ID「7iD」を改めて取得する必要がある。

 不正利用の発覚後、新規の利用登録やチャージの停止に続く措置となる。セブン&アイはサービスを全面停止せず、さみだれ式に対策を講じており、利用者に混乱を招く恐れがある。現場となる店舗ではオーナーの不信が募り、セブン側の謝罪会見から1週間を経ても影響が拡大している。

 セブン&アイによると、不正利用問題の検証に当たり、セキュリティー上の弱点を指摘されたのが外部ID遮断の理由という。これまではLINEやフェイスブックなど5つの外部IDでログインできた。3日時点のセブンペイの登録者は約150万人で、このうち外部ID利用者の人数は明らかにしていない。

 不正利用問題の発覚以降、店頭ではポスター撤去などの対応に追われており、5日にはセブン-イレブン・ジャパンの永松文彦社長が「信頼を損ねた」との謝罪文書を全国のオーナーに送った。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus