プロジェクト最前線

三井物産、モザンビークのLNG開発 途上国でビジネス創出、「国づくり」に貢献 (3/3ページ)

 ≪焦点≫今後は生産と販売力の両輪が重要に

 世界的な環境規制の高まりで石炭火力に逆風が吹く中、化石燃料の中で最も二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、環境負荷の低い液化天然ガス(LNG)需要はうなぎのぼりだ。

 中国はすでに韓国を抜き世界第2位のLNG輸入国で、インドや南西アジアに加え、ポーランドなど欧州でもLNG需要が拡大する見通しだ。足元はプロジェクト開始が相次ぎ、LNG供給は過剰だが、2023年頃からの需給逆転が見込まれているという。

 三井物産のモザンビークLNGが生産開始すると、同社の出資持ち分に応じたLNG生産量は1000万トン超となる。同社はこのほか、ロシアの北極圏のLNG事業「アークティック(北極)2」(ヤマルLNG2)への参加も表明。今後もオーストラリアのブラウズLNGや、ロシアのサハリン2拡張も視野に入れ、生産量を積み増す考えだ。

 ただ、日本国内の原発再稼働が進めば、余剰となったLNGを転売する可能性も出てくる。野崎元靖・執行役員エネルギー第二本部長は「今後は生産に加え、欧州やアジアで売り切る販売力の両輪が重要になる」と話す。

 同社は、東京、シンガポール、ロンドン、米ヒューストンにおける販売機能を拡充。需要に応じて欧州やアジアで柔軟に販売していくことが鍵を握る。

 ■三井物産

 【設立】1947年7月

 【本店】東京都千代田区大手町1-3-1

 【資本金】3414億円(2019年3月31日現在)

 【売上高】6兆9575億円(19年3月期)

 【従業員】4万3993人 (連結、19年3月31日現在)

 【事業所数】139拠点(66カ国・地域)

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