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ダイエー「レジなし」実験店 センサーで捕捉、スマホ自動決済

 ダイエーは21日までに、客がレジを通らず商品を持って売り場から出るだけで会計が済む「ウォークスルー決済」の実証実験を始めると発表し、報道陣に公開した。カメラとセンサーで人の動きを捕捉し、陳列棚の重さを管理して買い物を把握する仕組み。将来的な実用化も視野に入れている。

 実験は22日から31日まで昭和女子大(東京都世田谷区)と連携して行う。

 構内にお菓子約50品目を並べた小規模な売り場をつくり、学生はスマートフォンに入れた専用アプリを入店時にかざせば、商品を持って売り場から出るだけで自動的にクレジットカードで決済される。

 システムはクラスメソッド(東京)が開発した。レジを通らない自動決済は、待ち時間短縮や人手不足対策として期待されており、購買行動を詳細に把握できるとして顧客データ活用の面でも注目されている。

 同じ商品を取る人が重なった場合に正確に買い物を把握できない可能性があるなど、実用化にはハードルがある。ダイエーの伊藤秀樹執行役員は「いきなり大きな売り場への導入は難しいが、イートインコーナー脇での展開などを考えていきたい」と話した。

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