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アサヒ、豪ビール最大手買収 1.2兆円、ブランド浸透狙う

 アサヒグループホールディングス(HD)は21日までに、オーストラリアのビール最大手「カールトン&ユナイテッドブリュワリーズ(CUB)」を買収すると発表した。買収額は約1兆2000億円で、アサヒグループHDの企業買収としては過去最大。国内はビール市場が伸び悩んでおり、海外展開を加速する。日本と欧州、オーストラリアの3極を軸に販売を増やす。

 国内酒造大手の酒類事業買収としては、2014年のサントリーホールディングスによる、米酒造大手ビームの買収(約1兆6000億円)に次ぐ規模となる。

 買収の手続きは20年3月までに完了する予定。約1兆2000億円の買収資金のうち約3000億円を新株と債券の発行で賄う。残りは手持ち資金と銀行からの借り入れなどで用意するという。

 CUBは、ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)の傘下企業。オーストラリアでビールのシェアは最大で、「カールトン」「ビクトリアビター」などのブランドを展開している。

 アサヒHDは高級ビールを軸とした海外展開を進めており、オーストラリアではスーパードライを生産している。現地で高い人気を誇るCUBを買収し、オーストラリア事業を強化する。

 アサヒHDは、インベブから17年にチェコの「ピルスナーウルケル」など東欧5カ国のビール事業を約8700億円で買収。16年にもイタリアの「ペローニ」など西欧ビール事業を約3000億円で買収していた。

 原料メーカーの17年時点の推計によると、世界のビール市場は首位のインベブが約3割を占める巨人で、2位のハイネケンが約1割で続く。アサヒHDは7位で3%とされている。CUBはビール以外の事業も展開しており、今回の買収でアサヒHDの順位が上がるかどうかは分からない。

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