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日本コカ・コーラ、缶酎ハイに本格参入 全国展開へ

 清涼飲料最大手の日本コカ・コーラが、缶酎ハイを今秋にも全国販売する準備を進めていることが22日、分かった。昨年5月から九州限定で試験販売を行ってきたが、全国展開へと切り替える。世界各地で展開するコカ・コーラグループの中で、酒類商品を開発して市場参入するのは日本コカ・コーラが初めてという。

 販売を計画する缶酎ハイ「檸檬堂」はレモンサワー専門ブランドとして立ち上げた。アルコール度数やレモン果汁の割合が異なるのが特徴だ。昨年5月に「檸檬堂 定番レモン」など3品目を九州限定で販売、今年2月からは新商品を加えて4品目で展開中だ。

 日本コカ・コーラは全国のスーパーやコンビニエンスストアなどを視野に、同社の清涼飲料と同じ販路を開拓しているもようだ。

 国内の清涼飲料市場は昨年、過去最高を更新した。ただ、コカ・コーラグループにとって、日本は「清涼飲料や缶入りアルコール飲料が次々と投入される競争の激しい市場」(広報担当者)だ。日本コカ・コーラは全商品点数に占める炭酸飲料の割合が他国と比べ低いこともあり、事業成長の継続には低アルコール市場への参入が必要と判断した。

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