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AI活用して駅案内 JR東が実験

 JR東日本は22日、人工知能(AI)を活用して駅構内や周辺情報を案内するシステムの実験をJR品川駅で公開した。同社は、来年の東京五輪・パラリンピックまでの実用化を目指しており、実験を通して課題の発見と改善を図る。

 公開されたAIシステムはロボットや、液晶画面に表示されるバーチャルキャラクターなど10種類。「トイレはどこですか」、「駅の近くのラーメン屋さんはどこですか」などと話しかけると回答してくれる。

 JR東日本は昨年度もAI案内システムをJR山手線の6駅で実験したが、音声認識が悪いなどの課題がみつかった。このため、今回は画面に話しかけるだけでなく、備え付けられた受話器に話しかけることで音声を拾いやすくした。また、日本語と英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応させた。同社ITストラテジー部門の佐藤勲部長は「いまはほとんどの人がスマートフォンを持っているが、駅の中の案内はスマホではわかりにくいこともある。スマホより便利になるようにしたい」と述べた。

 実験は8月5日から11月10日まで東京、浜松町、羽田空港国際線ビルなど8駅でも実施する。

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