メーカー

軽ワゴンの競争激化、新型車続々 使い勝手、独自機能売りに

 広い車内で荷物を多く積み込める軽ワゴン車の販売競争が激化している。買い物など日常的な使用に適していることが人気を呼んでいるためだ。自動車メーカー各社は使い勝手の良さや独自の機能を持つ新型車を続々と売り出し、顧客獲得を狙う。

 ホンダは新型「N-WGN」を8月9日に発売する。トランクを2段に分けて荷物を収容しやすくし、「軽ワゴンの市場にしっかりした柱を確立したい」と強調する。2017年9月に発売した「N-BOX」は、軽で最大級の車内空間と充実した安全装備が好評だ。

 ダイハツ工業は新型「タント」を今月9日に発売した。運転席を大きく動かせるように改良し、座ったまま後部座席の荷物を取りやすくするなど、使い勝手を良くした。スズキの「スペーシア」はデザインの異なる3種類を用意している。

 日産自動車と傘下の三菱自動車は共同開発した軽ワゴンを今年3月に発売した。日産の「デイズ」は、高速道路の同一車線を自動運転できる技術を一部に搭載する。三菱自の「eKクロス」は、軽ワゴンでは珍しい力強い外観が売りだ。

 ホンダによると、軽乗用車の販売台数全体に占めるワゴン型の割合は約8割という。買い物や通勤に適しているのに加え、登録車に比べて価格が安く、人気は今後も続きそうだ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus