広報エキスパート

シチズン時計 「市民に貢献」新媒体でアピール (2/2ページ)

 --広報体制は

 広報IR室のメンバーは8人。広報、グループ報「CITIZEN FUTURE」(月刊)を発行する社内報、IRの3チームで構成しています。業務用プリンターや健康機器の製造販売などを手掛けるシチズン・システムズはこのほど在宅医療・介護市場に本格参入、振動体温計や手首式血圧計の発売をスタートしましたが、こうしたグループ会社の広報も広報IR室で対応しています。昨年は当社ブランドアンバサダーの大坂なおみ選手が全米・全豪オープンテニスで優勝。身に着けていた「エコ・ドライブ Bluetooth」が売り切れになるなど話題になり、広報としてもうれしい悲鳴を上げていました。

 --「シチズン・オブ・ザ・イヤー」が今年度30回目を迎えます

 市民に感動を与え、より良い社会づくりに貢献した人々を顕彰しているものです。毎年1~12月までの主要日刊紙の中から、賞にふさわしい記事を選び、主要新聞の社会部長や有識者で構成される選考委員会で3組の受賞者が決定します。日本人はもちろん、市民社会に貢献した外国人も顕彰しています。

 --昨年度、顕彰された方は

 使用者仕様に調整した車いすを、旅行者の協力の下、世界80カ国以上に届けて20年になる、札幌市の「NPO法人『飛んでけ!車いす』の会」などが選ばれました。毎年、一般紙や地方紙で顕彰された方・団体とともに当社の姿勢が紹介され、社員の励みになっています。今後とも、社名と企業理念が一体となった「シチズン」のさまざまな取り組みを、ウェブメディアやSNSなど新しい媒体も駆使しながら情報発信していきます。(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子)=随時掲載

【プロフィル】松崎寛史

 まつざき・ひろふみ 1991年明大法卒、シチズン時計入社。広報室に配属。11年間のうち7年間、企業PRを担当。その後、総務部総務課、人事部人事政策課を経て2015年広報IR室。16年から現職。

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