遊技産業の視点 Weekly View

旧規則機撤去まで1年半 供給状況に注目

 昨年2月から遊技機の規則が改正・施行されている。今回の改正によって、従前規則下の遊技機は経過措置終了までに撤去しなければならなくなっている。簡単に言えば経過措置は認定・検定の有効期間まで。認定と検定の有効期間は3年間なので、あと1年半ほどですべての経過措置が切れて従前規則機が撤去されることが確定している。(ぱちんこジャーナリスト、LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田)

 現在、全国に遊技機の総設置台数は400万台に届かないくらいある。そのうち改正規則下の遊技機は全体の1割ほどの設置にとどまっている。すなわち、あと1年半ほどで残り9割の遊技機が入れ替わる計算だ。

 規則改正によるこういった撤去に耐えられないホール営業者も相当数出てくることが想定されることから、単純計算で350万台ほどの遊技機が入れ替わるかどうかは微妙な情勢だ。

 しかし、廃業店舗数増による台数減少の幅がどれくらいなのかまったく読めないことから、多くの遊技機メーカーは今後、1年半の間にどこまで改正規則機を製造販売できるか、ということが最重要となる。

 2004年の規則改正のときは、パチスロの経過措置ギリギリまで設置し続けるホール営業者が多かった。しかし今回の規則改正前の段階で、ぱちんこは遊技くぎ問題、パチスロは高射幸性シェア削減申し合わせなどがあったことから、経過措置型式をギリギリまで使う、というメンタリティーは台数的には04年の改正とは異なりそこまで強くはない。

 改正規則機の供給が今あまりはかどっていないのは、単純に改正規則機の型式試験の適合率が低く、注目型式の販売が少ないからだ。このため、今から1年半ほどの間にどこまで注目型式の販売があるか、注目型式がいかほど適合するのか、が遊技機メーカーの勝負ということになる。

 型式試験の状況は試験を実施する保安通信協会のHPに前月の結果など統計は公表されている。適合率が今後1年半でどこまで改善するか、遊技機市場に関心がある向きはチェックするといいだろう。

【プロフィル】POKKA吉田

 ぽっか・よしだ 本名・岡崎徹。1971年生まれ。神戸大学経済学部中退。著書に『パチンコが本当になくなる日』(扶桑社新書)など。2016年2月より本名の岡崎徹としてぱちんこ業界紙「シークエンス」発行人編集長。

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