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大阪・咲洲に8年ぶり新築マンション 万博にらみ市場に変化 (1/2ページ)

 2025年大阪・関西万博の会場に決まった夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)の対岸にある咲洲(さきしま、同市住之江区)で今秋、約8年ぶりに新築マンションの分譲が開始される。市が大阪湾に埋め立てた夢洲、咲洲、舞洲(まいしま、此花区)の3つの人工島は長年、開発が停滞して“負の遺産”と批判されてきたが、万博開催決定を受けて不動産市場に変化が表れ始めた。地下鉄延伸も決まるなど、大阪ベイエリアの再開発がいよいよ本格化する。(黒川信雄)

にぎわいと発展の予感

 「大阪ベイエリア全体の方向性を示すプロジェクトになる」

 5日、咲洲のモデルルームで発表会を開いた近鉄不動産の安藤浩二マンション事業部長は、新マンション「大阪ベイレジデンス」をそう表現した。

 総戸数330戸で令和3年1月に竣工(しゅんこう)を予定。30~40代のファミリー層を主なターゲットとし、予定最多分譲価格帯は3LDKで3900万円程度という。近鉄を中心に東急不動産、サンケイビル、長谷工コーポレーション、アーク不動産の5社が共同で開発する。

 入居者には近隣の水族館「海遊館」の年間パスや、ホテル「ハイアットリージェンシー大阪」での歓迎パーティー招待などの特典を提供する。ベイエリアで暮らすメリットを感じてもらうための工夫という。何より、万博会場まで直線距離で2~3キロという立地がにぎわいや発展を予感させる。

流れ変えた万博

 咲洲では、大阪市主導の開発事業の失敗が繰り返された苦い経験がある。

 市は埋め立てが進んだ昭和50年代の後半から、咲洲への先端産業や国際展示場の集積を目指したが、第三セクターのアジア太平洋トレードセンター(ATC)、旧大阪ワールドトレードセンタービル(WTC、現大阪府咲洲庁舎)が相次いで経営破綻し、企業誘致も停滞した。

 大阪メトロ中央線の終点、コスモスクエア駅に隣接する大阪ベイレジデンスの建設用地の周辺には、市が何度か売却を試みたが応札に至らず、長らく塩漬けになっていた空き地が点在している。

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