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JDI、中国ファンドと資金支援契約締結 株主総会は9月に延期

 ジャパンディスプレイ(JDI)は7日、中国ファンドなどからの最大800億円の資金支援に関し、資本業務提携の正式な契約を結んだと発表した。9日夕方にファンド側と東京都内で共同記者会見を開く予定。契約が想定よりも遅れたため、同社が正式に承認する臨時株主総会は8月29日から9月27日に変更する。当面の事業継続のための資金は得られる公算が大きくなった。

 また、日中両政府など「関係当局の許認可などが得られる時期が確定できない」として、払い込みの期限を今年12月30日から来年の8月28日に延ばす。JDIはファンド側との合意を発表していたが、払い込みの時期などの詳細を詰め切れずに契約が遅れていた。

 支援の前提条件としては▽中国の政府当局からの介入がない▽顧客の米アップルから製品購入の大幅削減の通知を受けていない▽JDIの株価の終値が30円以下になったことがない-などを盛り込んだ。

 JDIは、筆頭株主で政府系ファンドのINCJ(旧産業革新機構)から新たに200億円の融資を受け、当面の運転資金に充てることも決定。返済期限は来年8月8日としている。

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