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不作のノリ…高品質、新食感など差別化で打開狙う

 ニコニコのり(大阪市)は7日、東京都内で新商品発表会を開き、高付加価値商品の拡充を柱とした販売戦略を打ち出した。今年は海水温の上昇などによる記録的なノリの不作に見舞われており、のりメーカー各社は値上げを迫られているが、高付加価値商品を積極的に売り出すことで苦境を打開したい考えだ。

 新商品発表会では、国内有数の産地である有明海で採れる高品質の原料を使った「有明海産極手巻きのり」のほか、限られた漁場でしか採取できない青のり入りの焼きのりなど、付加価値をつけた商品を中心に紹介。白羽清正社長は「高付加価値品はのり全体の市況の影響を受けにくい」と商品戦略の方向性を語る。

 念頭にあるのが、46年ぶりとなるノリの不作だ。全国漁業協同組合連合会によると、平成30年度の乾きのり販売実績は63億6875万枚と前年度比16%減。単価は1枚当たり13・04円と前年度比9%増となり、5年間で4割も上がった。降水量の減少や海水温の上昇、漁業経営者減などが背景にある。白羽氏は「まさかここまでのペースで生産が減るとは」と肩を落とす。

 他のメーカー各社も高付加価値商品や新ジャンルの開拓に動く。大森屋(大阪市)は、新食感の「バリバリ職人」で既存商品との差別化を狙うほか、高品質な材料を使ったプレミアム商品を近く投入する予定。白子(東京都江戸川区)も品質保持で顧客離れを最小限にとどめるという。(出口賢太郎)

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