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ソフトバンクG最終益1兆円超、ビジョンファンド牽引 4~6月期

 ソフトバンクグループ(SBG)が7日発表した令和元年4~6月期決算は最終利益が前年同期比3・6倍の1兆1217億円となった。野村証券によると、日本の主要400社が平成16年以降に開示した四半期の最終益では最大となった。中国アリババ集団の株式売却に伴う利益計上や、運用額10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」の収益増が牽引(けんいん)した。

 「最近の営業利益の伸びのほとんどがSVF絡み」。7日の決算会見でSBGの孫正義会長兼社長は投資事業の成果を強調した。

 4~6月期は本業のもうけを示す営業利益が前年同期比3・7%減の6888億円だったが、SVFの事業収益は65・7%増の3976億円と、グループ全体の6割弱を稼いだ。

 SVFは人工知能(AI)関連の世界のユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の未上場企業)を中心に、29年の設立以来82社に出資。今秋にも出資先の米シェアオフィス大手、ウィーカンパニーが上場を予定するなど「今年度は5、6社、来年度は10社が上場を控えている」といい、収益はさらに膨らみそうだ。

 先月末に設立を発表した2号ファンドは「来月か再来月から投資が始まる」。運用額は12兆円規模と1号ファンドを上回る。懸案だった傘下の米通信大手スプリントとTモバイルUSの合併も米司法省に承認されることになり、多額の負債を抱えるスプリントを連結決算から切り離して、グループの経営資源を投資に集中する戦略も加速できる。

 一方で投資会社化がさらに進むことは、市場の影響も受けやすくなるリスクをはらむ。米中貿易摩擦の再燃で株式市場の変動は激しくなってきたが、孫氏は「異常時に耐えうる構えを常日頃からやっていることが大事だ」と持続的な成長に自信を示した。

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