トップは語る

キリンビバレッジ 好みの多様化でペット飲料が好調

 □キリンビバレッジ社長・堀口英樹さん(57)

 --1~6月の販売実績は前年同期比1%増で2年連続の過去最高更新となった

 「主力の『午後の紅茶』が好調だった。紅茶市場全体が伸びたが、伸び率はそれを上回った。特に、3月に発売した微糖の『午後の紅茶 ザ・マイスターズ ミルクティー』が引っ張ってくれた。これまで、無糖商品はあったが、微糖商品がなかった。中学生から大学生あたりまでは、基盤の有糖商品を好むが、社会人になると健康志向もあり糖分を気にし始める。この年齢層になった従来ファンと、新たな顧客を呼び込めた」

 --ペットボトルコーヒー「ファイア ワンデイ ブラック」も好調だ

 「缶コーヒーや自動販売機の市場は落ちて、ペットコーヒーに需要が移っている。600ミリリットルと大型で、ぬるくなってもおいしさを保つようにした。マツコ・デラックスさんを起用したCMもインパクトがあった」

 --飲料をめぐる消費者の変化は

 「核家族化に加え、好みの多様化を受けて、家族の中であっても、それぞれ自分の好きな飲料を冷蔵庫に入れて飲む傾向が強まっている。風呂場のシャンプーなどと一緒の現象だと思う」

 --昨夏は猛暑だった

 「熱中症対策をうたい展開する『世界のKitchenから ソルティライチ』は、気温が35度を超えると売り上げが2倍になる。今年から、100人を目標に社員に熱中症対策アドバイザーの資格を取ってもらい、各地でセミナーなどを行っている。小学校などにも啓発の冊子を30万部配布している。ここ数年は、熱中症対策には、水分に加えて塩分も取ることの大切さが浸透してきている。私も週末は計40キロのジョギングを楽しむので、自販機で小まめに水分を補給している」

【プロフィル】堀口英樹

 ほりぐち・ひでき 慶大商卒。1985年キリンビール入社。2009年フォアローゼズディスティラリー社(米国)社長、14年小岩井乳業社長、16年3月より現職。神奈川県出身。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus