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千手観音、羽毛ふとん…進化する電車の中づり広告 「ライバルはスマホ」 (1/2ページ)

 電車の中で目にする中づり広告。最近は奇抜な形をしていたり、触ってもらうことを前提として作られたりと、ユニークなものが次々と登場している。多くの乗客らの視線が常にスマートフォンに向けられていることが一因のようだ。「かつてほど、乗客に見てもらえない」との嘆きから、目線を上げてもらうために生み出されたアイデアの数々。中づりはどこまで進化するのか。

 「1人で乗るの怖い」千手観音車両

 天井から垂れ下がる無数の金色の手。ハスの花や仏具などが握られている。

 京都市内を走る京福電鉄(嵐電)が、沿線にある世界遺産・仁和寺(にんなじ)で観音堂の修復が完了し特別公開されるのに合わせて企画した千手観音車両だ。車体は観音堂の本尊・千手観音菩薩の画像でラッピングされ、中づり風の装飾として千手観音の手を印刷した不織布がぶら下がる。

 6月末から11月24日までの運行予定で、「仁和寺に興味を持ってもらい、参拝のきっかけになれば」と嵐電担当者。狙いが成功しているかどうかは分からないが、SNS上では《夜に1人で乗るのは怖い》《乗っているだけで御利益がありそう》と話題になっており、注目を集めていることは確かだ。

 ユニークな中づりは、ほかにもある。

 寝具メーカー・西川(東京都)は昨年11~12月、東京メトロで本物の羽毛を使った「羽毛ふとん型」中づりを掲示。同社は「実際の触感を体験してもらいたかった」と狙いを説明する。

 平成27年には大阪メトロなどで海遊館(大阪市)が、サメが食いちぎったように見えるデザインのポスターを中づりに使用。ポスターは専用の金型で切り抜いて作られ、映画「ジョーズ」さながらに臨場感満点だった。

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