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世界のビール生産量、5年ぶり増加 キリンHD調べ

 キリンホールディングスが8日発表した世界171カ国・地域の2018年ビール生産量は前年比0.6%増の1億9110万キロリットルとなり、5年ぶりに増加した。東京ドームをジョッキに見立てると約154杯分に相当する。中国、米国の上位2カ国でマイナスだった一方、メキシコやロシアなどで生産量が伸び、全体を押し上げた。

 キリンHDが各国ビール協会などを独自調査して算出した。

 上位10カ国の順位は昨年と変わらず、1位の中国(2.2%減)、2位の米国(1.7%減)、7位の日本(2.7%減)、8位のベトナム(1.7%減)が減少となり、6カ国が増加。4位のメキシコは8.8%増で世界全体の増加分109万キロリットルのうち9割を占めた。6位のロシアは4.1%増と前年のマイナスから増加へ転じた。

 中国のマイナスについてキリンHDは、市場飽和の影響を受けたと分析。ただ、中高価格帯の商品は好調で、低アルコール飲料の生産は増加傾向という。欧州連合からの離脱で揺れる英国は、クラフトビールへの関心が高まり4.5%増。経済成長が続くフィリピンは11%増と2桁増を維持し、順位を20位から17位へ上げた。

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