金融

「圧倒的な利便性」 前日銀局長、フェイスブックのリブラを評価 (1/2ページ)

 日本銀行決済機構前局長の山岡浩巳氏はこのほどブルームバーグとのインタビューに応じ、米フェイスブックが計画するデジタル通貨「リブラ」の利便性は「圧倒的」であり、送金や支払い手段がなく困っている人が世界中にいる中、新たな技術を活用して金融弱者を救おうとする動きを「止めることは難しいし、止めるべきでもない」と述べた。

 山岡氏はマネーロンダリング(資金洗浄)対策などさまざまな規制について議論する必要があり、フェイスブックが目指す来年前半の実用化は難しいが、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を使った送金、支払い決済が今後2年程度で実現する可能性は高いとの見方を示した。

 6月のリブラ計画の公表以来、世界の金融当局から警戒の声が上がっている。黒田東彦総裁は7月17日、フランスでの主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に先立ち、「実行されれば大きな影響があり得る。国際的に十分検討し、必要な規制などを考えていく必要がある」と言明。会議後のG7議長総括は「最高水準の金融規制を満たす必要があることに合意した」と説明した。

 山岡氏は、金融当局がこれほど警戒するのは「ビットコイン誕生から10年たって初めて、本当に支払いや送金に使われそうな手段が登場してきたことが背景にある」とみる。値動きが激しく投機対象だった他の暗号資産と異なり、リブラは100%安全資産が裏付けで、二十数億人と言われるフェイスブック利用者の一部が使うだけでも主要通貨を超える規模になると指摘する。

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