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「見た目より健康」、日傘は売上高10倍 意識変化「男も紫外線対策」 (1/2ページ)

 猛暑日の増加などを背景に、男性の紫外線対策が進化している。強い日差しを避ける日傘を買い求める人が急増し、肌色補正効果がある男性用クリームの売り上げも好調だ。環境省も「日傘男子」を推奨。健康に害となる暑さや紫外線を防ぎながら、外見も整え好印象につなげたいという意識の変化もあるようだ。

 7月上旬、百貨店の西武池袋本店(東京都豊島区)。紳士雑貨売り場の日傘コーナーに店員と30分近く話し込む初老男性がいた。

 そごう・西武では晴雨兼用を含む日傘の売上高が、全15店舗で5月からの約1カ月半に前年同期の10倍に急拡大した。紳士雑貨担当の内田健介さん(41)は「こんな変化は初めて。年代が上がるほど、健康を守るため日傘の必要性を切実に感じているようだ」と話す。

 取引先まで歩くときに使いたいなど仕事用のニーズも多く、売れ筋はまぶしさや暑さを防ぐ遮光・遮熱機能付きで黒や紺色の7000円前後の商品だ。機能や商品の特徴を詳しく知りたいという来店客が多く、接客時間も1人平均30分と長め。昨年は妻に連れて来られるなど家族連れが目立ったが、今年は1人で買いに来る客が多いという。

 そごう・西武が4月に男性840人を対象に実施した調査では、日傘を選ぶ際に「UVカット率を重視する」との回答が21%と最も多かった。

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