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「トヨタSORA」で未来を体感 五輪の東京走る燃料電池バス (1/3ページ)

秋月涼佑
秋月涼佑

 みなさんは毎日の通勤、交通手段には何を使っていますか。地方の方は自家用車の方が多いでしょうか。東京、大阪圏の方はやはり電車・地下鉄の方が圧倒的に多いはずです。そんな中でバス通勤のイメージはどうでしょう? 仕方なく最寄り駅までは利用するけれど、時間も読めない上に混んでいて、乗り心地が悪く、できれば使いたくないというような評価が本音かもしれません。

乗ればわかる乗り心地 

 私もそんなバス通勤のイメージを持っていた一人ですが、たまたま都バスに導入されている燃料電池バス(FCバス)トヨタ『SORA』に乗り合わせた瞬間にバスの未来を確信するようになりました。

 なんと言っても従来型バスの弱点は、ディーゼルエンジンに由来する振動と騒音。ガクガクブルブル、ブオーンとアクセルを踏むたびに盛大に震える乗り心地はお世辞にも快適とは言えませんでした。そのバスの弱点をSORAはほぼ完全に克服しているのです。動力に由来する音や振動はほとんど感じません。タイヤと道路の接触から発生するロードノイズの遮音もかなり徹底しているようで、とにかく車内が静かです。エアコンから吹き出す送風音だけが聞こえる不思議な静謐に包まれています。

 もうひとつ特筆すべきは発進トルクのスムーズさです。従来型バス(5~7リットル級ディーゼルエンジン)は本来的にトルクフルで、SORAと比べて仕様上のトルクが同等もしくは凌ぐ車種も多い。しかし、SORAは不思議なぐらいにバス特有の発進のかったるさを感じないのです。満員状態での試乗もしたのですが、むしろその状況でこそ発進のスムーズさ、力強さのベネフィットを感じることができました。車両制御技術のたまものではないかと考えますが、すごい技術という他ありません。

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